昔からずっとほしかったキッチン家電のひとつが真空パック機です。
高価なのに、実際、どのていど役立つのかわからないから購入を悩みます。
真空パック機を買う前に、まず袋の口を密封する機械を買ってみようと、十数年前、2,000円くらいの安いものを試しに買ってみましたが、全然圧着されず、すぐ口が開いてしまい、全く役に立ちませんでした。
それに懲りて、以来、真空パック機購入はあきらめ、冷凍するときは袋にストローを差し込んでできるだけ中の空気を吸って空気の量を減らして口を閉じていました。
真空パックとは
ところが先日、ショップジャパンから真空パック機「フードシーラー ピタント」を無料でモニターさせていただけることになり、頂戴しました。
早速いくつか真空パックしたのですが、気になっていた点は以下の通りでした。
1)音
真空にするための吸気の音は掃除機よりは小さいです。
フードシーラー ピタントはカッターは別についてきます。電気を用いない機械なので音はほぼしません。
調べたところ、本体にカッター機能がついている機械はカットするときもかなり音がするようです。
2)真空度合
自動スイッチと手動スイッチがあり、ナッツ類は自動で吸気しましたが、見事に空気が残らず、きれいにパックできました。
一方、つぶしたくないパンは手動で行い、パンがつぶれないように少々空気を残しつつパックすることができました。
3)操作性
1回目は何か所かつまずきましたが、いくつかのコツさえつかめば、簡単でした。
コツをつかめばカンタン!真空パックの操作手順
フードシーラー ピタントで真空パックをする手順は簡単ですが、初めてのときはいくつか失敗したので、その経験に基づいて、ポイントを紹介します。
1)ロールカッターで専用パックロールを使うサイズにカット
フードシーラー ピタントには、袋の口を閉じるシール機能と、袋の中の空気を抜く吸気機能を持つ本体のほかに、ロールカッターがついてきます。ロールカッターが付属していない真空パック機の場合、カッターなどで切りますが、まっすぐ切れずに失敗しがち。
付属のロールカッターは、必要な長さだけ、専用パックロールを引き出して、つまみを横に移動するだけ。
操作は簡単です。
「ロールカッターが邪魔」という人もいるようですが、専用パックロールをどこに置くか考えると、ロールカッターに入れておけばホコリもかぶらず、転がらないので、専用パックロールの収納容器を兼ねていて、わたしはロールカッターがあるほうが便利だと思いました。
袋のサイズは、中に入れる食品のサイズ+10cm。
最初はそのとおりにしたのですが、「もったいない」と次にけちって短くしたら、失敗しました。詳しくは後で説明します。
2)袋にするため、本体にセットして、片側をシールする
パックロールの滑らかな面を上にして、本体にセットします。パックロールの端から約1cmのところに、溶着用ヒーターが重なるようにセットしたら、フタを両手でしっかりと押して、「カチッ」と音がするまで閉めてロックします。ロックされると、操作パネルのすべてのランプが約2秒間点灯します。
最初のときに、ここで失敗しました。軽くフタを押すと、操作パネルのすべてのランプが一瞬点灯します。わたしはこれでロックできたと思い、次の「シール」ボタンを押したのですが、「シール」ボタンは点灯せず、稼働しません。
「えーっ!? さっき点灯したから電源も通じているし……」
悩みに悩み、結局フタを開けて、再度しっかりと押すと、さっきとはちがうロックされる音がして、さっきよりも長い時間、ランプが点灯しました。
そして、「シール」ボタンを押すと、今度は稼働して、しっかりとシールされました。
ところが、次に別の食品を真空パックするときはぞんざいになり、いつのまにかパックロールが斜めにずれていて、斜めにシールしてしまいました。落ち着いてやりなおして、二重になりましたが、シールしなおして無事使えました。
ここは丁寧にやりましょう。
3)食品を入れて、シールしていない側をセットして吸気する
本体の両側のロック解除ボタンを押して、フタを開けて、片側がシールされて袋状になったパックロールを取り出します。
中に食品を入れて、シールされていない側を脱気溝の奥まで差し込みます。
ここがちょっとコツがいるので、詳細写真を載せます。
上の写真で写っているツメのところにはさむように差し込むのですが、袋が開いていて、二重のパックですし、厚みもあるので、すっと差し込めるものではありません。指をツメの両脇に入れて、指で引き下ろすようにして、入れましょう。
慣れない内は、本体の背後側に立ってやったほうがやりやすいかもしれません。
またパックロールをカットするときにケチって短くしていると、食品の重みでひっぱられて、ツメから袋が外れてしまいます。ちゃんと余裕を持たせる9cm(残り1cmは反対のシール部分)必要です。
袋を差し込み終えたら、フタをしっかりロックして、自動吸気するなら「自動」ボタンを押します。
パンなど柔らかいものは、押している間だけ吸気する「手動」ボタンを、吸気の加減を見ながら押します。
4)シールする
吸気を終えたら、「シール」ボタンを押して、こちら側もシールします。
なお、手動で「空気抜きすぎてパンがつぶれた!」なんていうときは、シールボタンを押さずに、ロック解除ボタンを押して、フタを空けると、一気に袋の中に空気が戻ります。
再度3)からやり直しましょう。
これで真空パック終了です。
大量パックの小分けに便利
先日、カボチャのタネとヒマワリの種と松の実とクコの実が入った中華ミックスナッツ的なのを見つけて、タネ類が大好きなわたしは小躍りして注文したのですが、届いてみたら、想定外の大袋。
届いたときは真空パックでしたが、封を開けたら、空気が入りました。
「食べ終えるまでに時間がかかりそうだし、酸化したら身体によくないよなあ」と悩んでいたのですが、小分けして、フードシーラー ピタントで真空パックしたので、一安心。
これからは、「大袋だから」とためらってきたものが買えそうです。
柔らかなパンも手動でほどよく吸気
早速まずはいつも冷凍しているパンを真空パック。
保存料などを使っていないパンは買ってきた日の内に冷凍にするのが基本。袋に空気が残っていると酸化して「冷凍焼け」を起こします。
とはいえ、空気でふんわりできているパンの空気を抜きすぎるとぺっしゃんこ。
というわけで、手動ボタンでほどよく空気を抜きました。
袋を開くと、ふわっと元のふっくらパンに戻りました。
「ピタント定期便」は届け間隔の変更も可能
ショップジャパンでフードシーラー ピタントを購入すると「ピタント定期便」付きです。
2ヵ月毎に専用パックロール2本が届きます。
「そんなに使わないから、多すぎるなあ」という方は、電話して、届ける間隔を変えてもらうこともできますよ。
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